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破廉恥なピエロ・ガール

2018年2月2日 - 映画・ドラマ, 事件事故, ボーイ&ガール, 危険

ピエロのやけ酒

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の悪役ペニーワイズに扮した女性です。メイクでよくわかりませんが整った顔立ちの女性のように見えます。イベントかなにかの控室のワンシーンみたいですね。

ホラーの巨匠スティーブン・キング原作の「IT」ですが、ピエロというキャラクターに対するアメリカ人と日本人の感じ方はやや異なります。日本では様々なアニメキャラクターがあふれているので、ピエロはそんなに認知・浸透していません。せいぜいマクドナルドのドナルドを知っているぐらいです。日本人はおどけた楽しいキャラクターというイメージしか持っていないでしょう。

ドナルド

アメリカではMacDonaldのキャラクターは1963年の初CM以来国民的人気で、児童の96%が知っているというデータもあります。移民が多い国でこの数字は相当なものです。ちなみに本当の名前はロナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)で、日本ではドナルド・マクドナルド(Donald McDonald)とローカライズされた名前になっています。語呂の良さを狙ったのでしょうね。

日本人は良いイメージしか持っていないピエロですが、アメリカ人はネガティブなイメージも併せ持っています。もともと欧米では古くからサーカスが身近にあり、生で見たピエロの虚飾感や粉飾感に、多感な子供は不気味なものも感じていたようです。「コルロフォビア(道化恐怖症)」という病気もあるぐらいです。

そしてアメリカで、1972年から1978年の間に少年を含む33名を殺害したジョン・ゲイシー、通称「殺人ピエロ(あるいはキラークラウン)」事件が起きます。この事件は長年にわたってセンセーショナルに報道され、数々の本も出版されたこともあって、あらゆる世代のアメリカ国民の心の中に澱(おり)のように蓄積されました。

そこに、1986年にスティーブン・キングの「IT」が発表されます。明らかにジョン・ゲイシーの事件の影響を受けていると言われており「ピエロ」「少年」「誘拐」「殺人」のキーワードがアメリカ国民の心に決定的に刷り込まれます。

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の全世界の総興行収入は770億円で「シックス・センス」を抜いて、ホラージャンルの歴代一位になっています。北米では359億円、日本では20億円を記録しています。日本の映画市場規模はざっくり言ってアメリカの1/6ぐらいなので、日本で60億円ぐらいは売れてもいいのですが、これはピエロ物コンテンツのポテンシャルが日米で異なることを示しているともいえます。そんな意味も考えながら冒頭のGIF動画を見ると、また違った感じを受けるのではないでしょうか。