タコ(Octopus)は以前もご紹介しましが、それはヤドカリと同じように自分の体をすっぽり貝殻の中に隠すというものでした。今回も貝殻を道具として使いますが、いくつもの小さな貝殻を『盾』のように使うという高度なものです。
襲ってくるサメに対して、吸盤で掴んだ貝殻で歯が立たないようブロックします。まるでローマ軍が使っていた鉄壁の歩兵防御戦術『テストゥド(Testudo)』のようです。
盾に隙間があると簡単に崩されてしまうため、盾をいかにコントロールするかが肝心です。敵の攻撃を見る目、素早い判断、そして適切な行動が必要です。タコはそれらを完璧に行い、敵の目がない腹下にいる時にスルリと身をかわして尾びれ方向に逃げました。タコという生物は恐るべき能力を持っていると言わざるを得ません。