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ホタテガイはなぜか前に泳ぐ

2017年10月20日 - サプライズ, 動物, 科学, 学ぶ

 

ホタテ貝が泳ぐ

2枚貝の中で唯一泳ぐことのできるホタテガイです。名前の由来は、帆掛け舟のように水中を泳ぐ様から、帆を立てる貝→ホタテガイになったといわれています。

ホタテガイは前に泳ぐ

その泳ぐ仕組みが実に不思議なのです。ホタテガイは、私たちが普段食べる部分である貝柱の力がとても強く、この貝柱の筋力で殻をパクパク開け閉めして、海水を噴出しながら泳ぎます。普通に考えると、貝が開く前方向()に海水を噴出して、蝶番(ちょうつがい)がある後方向()に進むと思いますよね?ところが想像とは逆に、ほとんどが前方向に進みます。

秘密は外套膜(がいとうまく)という、ホタテガイの体の中心部をグルリと取り巻く器官にあります。食べるときにはヒモと呼ばれている部分です。

ホタテガイの構造

実は、ホタテガイはこの外套膜を変形させて、自分の意思で自由に方向を定めて海水を噴射しています。さながら最新鋭戦闘機の可変ノズルのように外套膜を変形させて噴射しているのでしょう。外套膜が変形している様子を実際に見てみたいものです。

可変ノズル

さらに、以下は仮説になるのですが、ホタテガイがなぜ前に進むのを好むかというと、おそらく噴射だけではなく吸水も推進力に利用しているのではないでしょうか。貝を開くときに前から吸引し、閉じるときに後ろに噴射する――外套膜を自由自在に変形できるなら、とても合理的な方法ですね。そしてもう一つ、外套膜には約80個の原始的な眼があり、明るい方向がわかります。この眼で敵の影がない方向を目指すのではないでしょうか。貝の閉じている後方は見えないですよね。

泳ぐホタテガイ

ホタテガイが泳ぐときは、ヒトデやタコなどの天敵に襲われた時が多く、ホタテガイにとっては一大事なのでしょうが、見ている方は“ケタケタ笑っている口”のようにも見えてしまいます。餌をあげると「アハハハハ」と乱舞してくれたら、水槽で飼うペットになるかもしれませんが・・・ちょっとかなわぬ夢ですね。

※この記事ではホタテガイの眼がある方向を前とし、蝶番のある方向を後として考えました。

 

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