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札幌の爆発はジメチルエーテル引火が原因

2018年12月18日 - サプライズ, 爆発, 危険

札幌の爆発事故

報道によると、12/16夜の札幌の爆発は不動産会社の従業員が室内でまいた120本もの除菌消臭剤スプレーのジメチルエーテルに引火したことが原因のようです。

札幌の爆発「除菌消臭スプレー120本まいた」 成分に引火か(NHK)

16日夜、札幌市豊平区で起きた爆発で、全焼した建物に入る不動産会社の関係者が、「室内で除菌消臭用のスプレーおよそ120本をまいた」と話していることが、捜査関係者への取材で分かりました。警察は、室内に充満したスプレーの成分に引火して爆発した可能性があるとみて調べています。16日午後8時半ごろ、札幌市豊平区平岸で爆発があり、居酒屋や不動産会社の事務所などが入る2階建ての建物が全焼しました。この火事で、居酒屋の客など42人がけがをし、このうち、不動産会社の33歳の男性従業員が顔にやけどをする重傷を負いました。また、現場周辺では、少なくとも20棟の建物と26台の車で、窓ガラスが割れるなどの被害があったということです。捜査関係者によりますと、不動産会社の関係者は「爆発の前、室内で廃棄処分する除菌消臭用のスプレーおよそ120本をまいた。手を洗うため給湯器のスイッチを入れたら爆発した」と話しているということです。製造元の静岡市のメーカーによりますと、スプレー缶には可燃性ガスのジメチルエーテルが使われ、毎月30本をこの事務所に送っていたということです。(以下略)

ジメチルエーテルはエーテルの1種であり、エーテルはアルコールの異性体のことです。よく似た名前のジエチルエーテルは、消防法が指定する「特殊引火物」で、引火点は-45℃、爆発限界が1.9~48.0%という非常に危険な物質です。

今回、爆発したジメチルエーテルは、ジエチルエーテルより危険度が少しだけ下がり、消防法では危険物に指定されておらず、高圧ガス保安法等が指定する「可燃性ガス」です。引火点は-41.1℃、爆発限界は3.4~27.0%です。私たちの身近な燃料である灯油に近い燃焼特性を持っています。このジメチルエーテルが室内に充満し、空気と混合し、給湯器による引火で爆発したようです。

ヘヤシュヘヤシュヘヤシュ

缶の噴射力に利用されるエアゾールは高圧ガス保安法によって警告・注意表示を記載することが決められています。例えばこんな・・・
高圧ガス保安法表記

今回爆発した商品にもこうした表記はしっかりされていたようですが、人によっては全く読まずに常識外(120本も)の使用をするケースもあります。生活環境で使われる危険物については、義務教育でしっかり教える必要がありそうですね。場合によっては、大学受験や入社試験で「一般常識」を問う項目を入れるべきかもしれません。