メニュー

血液を凝固させる出血毒

2018年11月22日 - サプライズ, 実験, 動物, 危険

ラッセルクサリヘビの毒

血液を凝固させるなら出血が止まるのだから出血毒はおかしくない?と普通思いますよね。ラッセルクサリヘビの毒は、血液に1滴垂らすだけで冒頭のGIF動画のように巨大な血栓を作ります。その二律背反のメカニズムはWikipediaによると以下の通りです。

出血毒

血液毒とも呼ばれる。主にクサリヘビ科のヘビが持つ毒。血液のプロトロンビンを活性化させ、血液を凝固させる。その際に凝固因子を消費する為、逆に血液が止まらなくなる。さらに、血管系の細胞を破壊することで出血させる。血圧降下、体内出血、腎機能障害、多臓器不全等により絶命する。特に腎臓では血栓により急性腎皮質壊死を起す。

ラッセルクサリヘビに噛まれると強烈な痛みが走るそうです。出血毒だけでなく神経毒も併せ持ち、小動物はもちろん人間にとっても致命的で、助かっても後遺症が残ることが多く、手足の切断を余儀なくされることもあるそうです。

一般的に毒蛇に噛まれた際の応急処置は、噛まれた上部(心臓に近い部位)を縛り、毒が全身に回らないようしますが、出血毒の場合は縛った先の部位に毒が滞留し、その部分全てが欠損する可能性が高くなります。そのため、縛らないで血液を全身に循環させ毒を薄める対処法がよいのです。しかし、ラッセルクサリヘビは神経毒も併せ持つので縛らないと中枢神経に毒が回り、神経をマヒさせ呼吸を止め死んでしまう可能性が高くなります。縛ってもダメ、縛らなくてもダメ。ラッセルクサリヘビは、この意味でも二律背反の恐ろしい毒蛇なのです。